楽天モバイルを使うことのデメリット

楽天モバイルは多くのメリットがある反面、「ここはちょっと」というデメリットや弱点があることも確かです。

通信可能エリアがまだまだ狭い

楽天モバイルの正式なサービス開始は2020年4月です。まだ自社通信網を持つ通信キャリアとしては、参入したばかりの通信会社です。そのため、未だ通信網が張り巡らされていない地域や、穴が開いたように空白になっている地域が残っていることは事実です。

地域によっては、通話・通信ができないエリアがあり、他社キャリアの98%前後と比べると、「人口カバー率」が低めとなっています。

当初、楽天モバイルでは2021年夏をめどに人口カバー率96%を目指していましたが、コロナ禍の影響などもあり、2021年年末に延期となり、さらに、2022年3月に再延期するなど、思うようにエリアを拡大できずにいる現実があります。

今後のエリア拡大に期待
本来そうした部分を補うために提携しているau通信網とのローミング契約を、自社通信網が70%カバーできた段階で地域ごとに解約を行っているため、場合によってはパートナー回線エリアで接続していたものが、自社エリアでは圏外になってしまう等も生じており、エリア拡大には苦戦しているのは事実といえます。ネット上の口コミでも、エリアに関しての書き込みは多く、中には否定的な評判があることも事実です。

ただエリアの拡大は急速に進んでいますし、衛星通信事業を展開する米AST&Scienceとの業務資本提携による衛星通信で全国エリア100%達成を掲げており、現時点では確かに決して小さくないデメリットではありますが、将来的には他社キャリアを凌ぐエリアを獲得する可能性もあり得ます。

建物内や地下街などで通信できない場所がある

いわゆる「通信が薄い」という状況で、建物内や大きな建造物の陰、地下街や地下鉄駅などでは通信可能エリア内であっても通信できない場所がまだまだ残っています。大きな点贓物や地下街、地下鉄が集中する大都市圏ほどこうした症状が現れています。

徐々に解消される方向に進んでいますが、エリア内の通信の厚みが増し、建物内や地下街でも通常通り通信可能となるにはまだもう少し時間がかかりそうです。

パートナー通信エリアではデータ無制限にならない

au通信網とのローミングによって自社通信網の穴を埋めていますが、このパートナー通信エリアでは「データ無制限」にはならず、最大5GB/月の制限があります。口コミでは、この「無制限ではない」点に関しての書き込みが少なくありません。

購入できる端末が少ない

楽天モバイルで購入できる端末の種類が少ないこともデメリットと言えます。2021年12月現在の購入可能端末は、iPhone9モデル、Androidスマホ4モデル(いずれもOPPO)、楽天モバイルオリジナル端末3モデルとなっています。

iPhoneに関しては最新iPhone13シリーズ全4モデル、1世代前の12シリーズ全4モデルに廉価版のiPhone SE(第2世代)を加えた9モデルをラインナップしており充分といえますが、Androidについては自社オリジナルを加えても7モデルと選択肢として物足りなさを感じます。特にAndroidスマホはOPPO製品のみのラインナップは、Androidファンのユーザーにはアピールできません。

キャリアメールの提供がない

「@docomo.ne.jp」や「ezweb.ne.jp」「au.com」「Softbank.ne.jp」などのいわゆるキャリアメールサービスの提供がありません。

店舗で対応できるサービスが少ない

ライバルとして見られることの多い、大手3キャリアの「ahamo」「povo」「LINEMO」は原則オンライン専用プランですので、楽天モバイルは店頭での対応やサポートが可能であることはメリットですが、店頭で対応可能なサービスには限りがあります。

ネット上では、新規契約・MNP転入・機種変更以外の手続きが店頭でできないのは不便だという口コミが見られます。

<店頭で受けられるサービス>

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※2022年1月時点