楽天モバイルのプラチナバンドについて解説
2024年6月27日、楽天モバイルはプラチナバンドでの商用サービスを開始しました。この記事では、楽天モバイルのプラチナバンドについて3つの情報を解説します。
- 料金への影響
- 使用される周波数帯
- 2024年7月3日時点の対象エリア
- プラチナバンドが携帯機器に与える影響
順番に見ていきましょう。
料金への影響
楽天モバイルの公式チャットで問い合わせたところ、料金に影響はないという回答をいただきました。
今まで通り、データ通信量を無制限に使えるRakuten最強プランは、最大約3,000円(税込)で使えます。プラチナバンドの導入によって利便性は向上する可能性がありますが、料金面ではマイナスになりません。
出典:楽天モバイル
使用される周波数帯
楽天モバイルのプラチナバンドで使用される周波数帯は、700MHz帯です。低い周波数帯は空気中の水分や建造物を透過しやすいため、電波の送信距離を伸ばしやすくなります。また、建物を回り込む特性を持っているため、ビルが立ち並ぶ都心などでは特に強みを発揮します。
出典:楽天モバイル公式サイト
2024年7月3日時点の対象エリア
楽天モバイルの公式チャットで問い合わせたところ、2024年7月4日時点での対象エリアは明言できないという回答をいただきました。
しかし、今後は楽天モバイルの通信環境が整っていない地域を優先して、関東から拡大する予定です。また、5G(Sub6)のエリアも拡大を予定しています。今後ますます、楽天モバイルの通信環境は快適になっていくでしょう。
プラチナバンドが携帯機器に与える影響
プラチナバンドがスマートフォンなどの携帯機器に与える影響を2つ紹介します。
- 通信設備の設置コストを削減
- ビル街の屋内設備の通信環境を改善
一つずつチェックしていきましょう。
通信設備の設置コストを削減
プラチナバンドが普及すれば、通信設備のコスト削減が期待できます。700MHz~900MHzなどの低い周波数帯は、空気中の細かな物質から影響を受けにくい性質を持ちます。5G専用の高い周波数帯は、周囲の影響を避けるために、アンテナなどの通信設備を大型化しなければなりません。プラチナバンドの周波数帯ならアンテナを小型化でき、設置コストを削減できるでしょう。
ビル街や屋内設備の通信環境を改善
プラチナバンドの登場により、ビル街や屋内設備の通信環境を改善できるでしょう。1.7GHzのような周波数帯では、ビルなどの建造物に電波が届きにくくなり、屋内の通信環境は悪化しがちでした。プラチナバンドの低い周波数帯なら、屋内でも快適に通信できるようになる可能性があります。
とはいえ、楽天モバイルのプラチナバンド運用は開始したばかり。これからのプラチナバンド環境拡大に注目です。