格安SIMの通話は音声が悪い?途切れやすい?
格安SIMだと電波が不安定で、通話の音声も悪い・途切れやすいという話もあるようですが、本当のことでしょうか。疑問を解消すべく、格安SIMのシステムを簡単に解説します。
エリアは大手キャリアと変わらない
大手キャリアどの電波を使っているのかは、契約する格安SIMによって異なりますが、格安SIMを使っても利用できるエリアは大手キャリアと変わりません。そのため、日本全国ほとんどの地点で、利用は可能になっています。
つまり、格安SIMだと電波が不安定というのは錯覚である、と言えるシステムというわけです。
通話品質も大手キャリアと変わらない
通話品質も、エリアと同様に大手キャリアと変わらないため、音声の悪さや途切れやすさも同様と言えます。
電波は届いていても、ビルの影や住宅内などで複数の基地局から複雑に電波が交差していたり、強弱が揺れ動きやすかったりすると、首都圏であろうとも通話品質が悪いことは十分にあり得ます。ですが、それは大手キャリアを使っていても、格安SIMを使っていても同じであり、「格安SIMだから」特別に悪くなることはあり得ません。
かけ放題の通話品質は悪く、モバイル通信は遅い可能性はある
大手キャリアと格安SIMで違いはない、とした通話品質ですが、特定の通話方法によっては通話品質が悪くなる可能性があります。またモバイル通信速度は遅くなる可能性があるため、気にする場合には要注意です。
かけ放題の方法によっては通話品質ダウン
大手キャリアでは起こらないのですが、格安SIMで提供しているかけ放題オプションの利用方法によっては、通話品質が悪くなる恐れがあります。
特に、「格安SIM業者提供アプリ」で通話をする場合には要注意です。格安SIM業者が提供するアプリから通話をする際には「プレフィックス」と呼ばれる番号を頭につけて発信していることが多く、大手キャリアと同じ音声通信網ではない場所を経由するため、通話品質がダウンしてしまいます。
ほかにも、050 plusのようなサービスだと、「VoIP」と呼ばれるインターネット網を通して通話を行う場合もあるため、プレフィックスよりもさらに通話品質が劣ってしまうこともあるのです。
モバイル通信は大手キャリアよりも遅め
一般的に、モバイル通信の速度は大手キャリアよりも遅めになっています。場所や時間帯、また利用する格安SIM業者にもよるため一概には言えませんが、モバイル通信を行う場合には大手キャリアよりも遅い可能性が高いです。
YouTubeやNetflixなど、ストリーミングで高画質の動画を見る機会が多いのであれば、特に注意する必要があるでしょう。