格安SIMでは好きな回線を選べる場合がある
格安SIMでは、実は好きな回線を選べる場合があります。ドコモ、au、SoftBankいずれかを選ぶことも可能となっていますが、回線ごとに特徴があるため、慎重に選ぶ必要があるでしょう。各回線の特徴や、どうやって回線を選ぶべきなのか、解説します。
選べるのは「ドコモ」「au」「SoftBank」いずれか1社
1契約で選べるのは、ドコモ、au、SoftBankいずれか1社の回線です。たとえば、契約Aの1つだけで「ドコモ」と「au」の回線2つを使い分ける、ということはできません。2契約してSIMカードを差し替えるか、デュアルSIMのスマホであれば、2社の回線を使うことは可能です。
3社ともに、サービスエリアは格安SIMで使われても、大手キャリアで使っている場合とまったく変わりません。そのため、好きに契約すればいいのかと思いきや、各回線には特徴があるため、自分に合った回線を契約するべきです。
各回線の特徴
ドコモ、au、SoftBank3社の回線は、それぞれ特徴があり、特徴を理解して契約することでより快適に格安SIMを使いやすくなります。
ドコモ回線の特徴
ドコモ回線の特徴は、何と言っても「ほとんどの格安SIM業者で対応している」ことです。ドコモのスマホもしくはSoftBankのスマホ(SIMロックが解除されていることがSoftBankスマホ利用の条件)ならば、持ち込み利用可能です。
auのスマホはSIMロックを解除していてもドコモの回線は使えません。
ドコモ回線を選ぶメリットとして、他社よりも最大通信速度(実際に使える速度ではありません)が速いことが挙げられます。たとえば、IIJならばドコモは下り最大1,288Mbpsに対し、auは下り最大958Mbpsと大きな開きがあります。
au回線の特徴
au回線の特徴は、とにもかくにも「電波が届きやすい」ことにあります。
auは800MHz帯の電波を中心に利用しているため、建物の奥や影でも電波が届きやすく、通話や通信の途切れが少ない特徴を持っています。会社の中や家の中など、窓から離れた場所の室内でも、比較的安定した通信を行いたいのであれば、au回線が優れていると言えるでしょう。
ただし、基地局の設置状況によって異なる点や、au回線を使う場合にはauのスマホしか持ち込み利用ができない点には注意が必要です。
SoftBank回線の特徴
SoftBank回線の特徴は、最近になって貸し出しを始めたことにあります。ドコモとauは以前から長く貸し出ししており、多数の格安SIMで使われていますが、SoftBank回線は貸し出しから長くないため、未対応の業者も多いです。
一見不利にも思えますが、逆手に取れば、SoftBank回線は「すいている可能性が高い」ということです。回線がすいていれば、実際使える速度が速い可能性が高くなります。また、ドコモ回線と同様に、ドコモもしくはSoftBankのスマホSIMロックが解除されていることがドコモのスマホ利用条件)であれば、持ち込み利用が可能です。
ただし、mineoの料金を見るとわかるとおり、音声とデータ通信のプラン500MBがドコモだと月額1,400円に対し、SoftBankは月額1,750円と他社よりも利用料金が高いデメリットもあります。